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#006 ファイリングをめぐる解釈

2010.7.12 Rg(0)
川村健太(ゲスト)

AppleのiPhoneやiPadを皮切りに、
僕たちとデバイス を取り巻く環境はめまぐるしい過渡期の真っただ中にあります。
他社もシェア獲得のために追随して類似カテゴリーの商品を矢継ぎ早に投下し、
もはや僕たちの生活は快適に向かっているのか混乱に向かっているのか
その判断に戸惑う昨今です。

インターネットバブルのときにも盛んに叫ばれ、
ここ最近の電子書籍ブームになって再び議論の場に引き合いに出されているのが
ペーパーレスの問題。「紙はもう不要」という極言は経験則からか、
かつてほど聞かれませんが、ムダな紙は減らしたいというニーズをすくって
様々なシーンでペーパーレス化、あるいはデータ化への転換に遭遇します。

ある程度の規模のオフィスには備わっているでしょう、
オフィス向け複合機においても最近の機種にはFAXを紙で出力するのではなく
PDF化してPC上で内容を確認したり、
その逆にあたる、PCで作成した文書を印刷してFAXで送らずにデータのまま
相手に送信できるといった機能が標準装備されています。
こういったところにもペーパーレスが浸透してきているのですね。

とはいっても、やはり多人数の打ち合わせや資料の配布に印刷された紙を
使うのはまだまだ当然の領域、日常茶飯事の光景です。
データの欠点は、それ自体が実体を持っていない分、配布したしてない、
読んだ読まないのミスコミュニケーションの素になりがち。
コンセンサスをはかろうとすると紙を持ち出すのがスタンダードです。

打ち合わせ本番用の文書、下書き確認用、メモ、など積み重ねていくと
意外と紙の文書の束はあっという間に大量に溜まってしまいます。
適宜クリップで括ったりするでしょう。
こんな時に、どうしてもクリップがかさばって束が分厚くなりがちです。
どうやって紙の束を括ってますか?

配布された紙がはじめからホッチキス留めになっているパターンが
ほとんどじゃないでしょうか。
しかしながら、僕は普段このホッチキスを敬遠しています。
後になって紙を一旦ばらしたい時に非常に面倒くさいのと、
処分する際にもホッチキスが金属なので、やはりばらす必要があるからです。
綴じる、という唯一点に関しては優れたツールかもしれませんが、
別紙を追加したり構成を変更したりするとなった途端に不便さを感じます。
経験ありませんか、「さあはじめましょうか」とページをめくったらページを
間違えて綴じてしまったパターン。すぐに差し替えられない分、だいぶ気まずい。
あとそもそも、紙に穴があくことそのものに不満を持つ人もいるようですね。

そんな訳で僕はホッチキスを使用していません。
代わりに『ガチャック』というツールを使っています。
あんまり聞き馴染みが薄いかもしれませんが、
簡単にいったらクリップの進化形のようなものです。

ガチャ玉というクリップをガチャックから押し出すことで紙の束をはさみます。
ガチャックが優れている点は、紙を傷つけないという点と、再利用できるという
点にあります。ガチャ玉は一般的にステンレスでできているので、
外してガチャックに充填すればもう一度使うことが出来ます。
昔流行った、ロケット鉛筆みたいな構造です。
10枚〜20枚くらいを綴じることができるので、相当役に立つと思います。
オススメです。
すぐにばらすことができるので、相手に渡す資料にはぜひ使ってほしいと思います。
何度も繰り返し使えるので、気にせず適当な括りでファイリングができるのも
ストレスフリーでいいですね。

ガチャックを使って、より効率的にファイリングを…
と締めくくろうと思ってたんですが、
最近、そんなガチャックを上回る製品が出てきたので、最後に紹介します。
まだ僕も使ったことがないのですが、注文して試してみようと思います。
それは『ペーパーステッチロック』というツールです。

おそらくこれがクリッピングの行き着く終着駅でしょう、
もはやクリップすら不要というすぐれたツールです。
このペーパーステッチは、ホッチキスの要領で束に穴を空けますが、
ただ、空けるのではなく、紙を打ち抜くと同時に切れ込みを入れ、
その切れ込みに打ち抜いた紙を巻き込ませて綴じるという、
まるで縫い込むような方法で、いわば紙を編み込むことで、
クリップどころか紙くずさえも出さない方法で紙の束を作ってしまうのです。
これには驚きました。不要になったらそのままシュレッダーにもかけられます。
現在の主流モデルではまだ綴じられる枚数は10枚未満のようですが、
シェアが拡大すれば、すぐにもっと綴じられるタイプの製品がでてくるでしょう。

自分にとって分かりやすく書類や資料をまとめておくのは
次の行動を早くするためのファーストステップです。
一度、自分のファイリングを見直してみませんか。
活かせるかどうかは解釈次第です。



本日のアイテム

ガチャック

割とポピュラーになりつつあるので、文房具コーナーにいけば補充用のガチャ玉とともにきっと売り場にあるはずです。探してみましょう。個人的にははやくもっとスタイリッシュなガチャックが登場してほしいですね。

ペーパーステッチクロックタワー

ファイリングの台風の目になるか。とても興味深い道具です。形状もコンパクトでグッドデザイン賞も獲っています。

川村健太(ゲスト)
デザイナー。鹿児島でpatissier(パティシエ)として活動。 art,brand,contents,design&editを活動主軸のABCDEとして掲げて様々なジャンルを横断して活動を展開中。グラフィックデザイン、WEBデザインを中心に手掛けている。bjmag!のWEB制作を担当した。WEBサイトはhttp://www.patissierdesign.net

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